12月1日

『コードネーム U.N.C.L.E.』。

1966年から1970年まで日本でも放送されていたテレビドラマ『0011 ナポレオン・ソロ』のリメイク。もちろん世代ではないので原作は知らないものの、米ソという政治体制もイデオロギーも異なった敵同士であるはずのスパイが、同じミッションのために仕方なくとはいえ、タッグを組んで活躍していく本作はバディ・ムービーとして痛快な作品であった。

本作はスリリングな場面ももちろんあるのだが、印象的なのはけっこう笑いが多いところである。特に相棒を見殺しにしようとするある場面で、取った行動、そこでバックで流れる、あの「ヒロシです」のテーマも相まったシーンには思わず爆笑させられてしまった。

実ははじめて観るガイ・リッチー作品。とてもテンポがよくミュージック・ビデオやCM出身だけあって、スタイリッシュな映像はとても魅力的でぐいぐいと引き寄せられた。それにしても今年は盟友関係にあるマシュー・ヴォーンの『キングスマン』もとてもおもしろかったし、007シリーズの最新作である『007 スペクター』も控えているなど、スパイ映画が豊作と言えたのではないだろうか。