10月15日(晴)

毎年10月14日・15日に行われる、長崎市の伝統芸能である竹ン芸をカノジョ氏に見せようと、仕事をお休みさせて一緒に車で向かう。15時からの回に間に合うように来たのだが、平日にも関わらず若宮稲荷神社は人でいっぱい。

前座である踊りの先生と生徒の演舞をそこそこに、小学生が扮する子狐の曲芸から竹ン芸がスタート。小学生とはいえ、頑張って竹にしっかり登っていく様はカノジョ氏の胸を打っていた。

続いて男狐と女狐が相次いで前転しながら登場。囃子に合わせて登っていく。高いところでアクロバティックな曲芸にはこちらはハラハラさせられっぱなし。前日に夕方のニュース映像で観ていたが、やはり実際にこの目で見るのとは臨場感が大違いである。シャッターを撮りながら見ていたが、途中で撮るのをやめて見ることに集中しようと思った。 ちょっと奥まったところで見ていたので狐たちが投げる縁起餅は来ないだろうと思ったら、なんと近くまで飛んで来て、カノジョ氏とひとつずつゲット。適度なポップ感のあるデザインの竹ン芸タオルを購入。カノジョ氏も大満足の様子で来てよかったと感激していた。こういうユニークな伝統芸能がある長崎の歴史の厚みはやはりすごいなと思うし、外国の人に見せたい文化はYOSAKOIより断然こちらだ。

 

我々よりひとつ早い時間に竹ン芸を観に来ていたYさんの案内でdico. appartementへ。長崎の単館劇場、長崎セントラル劇場と同じ建物。はじめて行く。小ぢんまりとした店内だが、棚にならんだ本や、飾ってあるレコードからかなりセンスの良さを感じる。Cafe&Bar LASTを小さくしたような店内はとても居心地がいい。お腹が空いたのでサンドイッチをカノジョ氏とシェア。

 

YさんのInstagramに度々登場していたエッグサンドがとても気になっていた珈琲 冨士男にも行くことに。卵のフワフワ感と甘すぎないマヨネーズの黄金比が素晴らしい。別に頼んだフルーツサンドもまさに理想のフルーツサンドで甘すぎなくて上品な美味しさだ。

 

そしてYさんの行き着けでもあるバーのFantasyへ。ここもたいへん居心地の良いお店。佐世保にあれば通うのになぁ。今日は常連客の女性にズバズバと言いくるめられて敵わなかったが…。地元の方からすると竹ン芸とはどちらかと言えば、マイナーな伝統芸能だったらしく、ここ数年、注目浴びているのが不思議だと話していたのが意外だった。でも新たに何かを作るのではなく、注目されるずっと昔から続けていたというのが素晴らしいなと逆に感心したクチである。

 

今日はYさんにいろいろアテンドしてもらって、長崎のまた違った側面を教えてもらって感謝である。同じ長崎県民ではあるが、長崎はやはり歴史が深く、感度の良いお店があるという印象だ。