11月3日(晴)

今日は文化の日ということもあり、またもや唐津くんちへと繰り出すことにする。バイパスを降りた地点に唐津くんちの駐車場案内の看板が出ていたので、昨日も駐車場で苦戦したことを踏まえると、この駐車場を利用した方がスムーズに行くのではないかと思い停めてみることに。ただこのボートレースからつにほど近い距離だと、シャトルバスを利用しないといけない。最終バスの時間が17時なので、実質、門限つきのようなものだ。

 

シャトルバスで揺られ、着いたものの、お腹も空いたので気になっていた鰻の名店、竹屋を覗くことに。岡本仁も絡んでいるROASTでも紹介されていたこともあり、気になっていたのだ。閉店時間前ということもあり、もう食べれないのかなと思ったが、あっさり入店可能で、とても趣きのある2階の座敷に通してもらった。鰻の切り身によって値段が変動するという少し変わった価格体系。唐津くんちにつき、鰻丼のみの注文となっていたので、スタンダードの4切れを注文。

炭火で焼かれたであろう鰻は、外側はさっくりとしていて中はしっとり。炭の臭いも染みこんでいてとても美味しく、丼の米粒も立っており、鰻丼との調和が取れている。なんてグルマン気取りにつらつらと書いてしまったけれど、久しぶりに美味しい鰻丼を食べれたのだ。なんだか今日の目的の半分は達成された気分になった。

改装されてきれいになっている1階よりも、2階の座敷で食べる方が、その建物が有形文化財に指定されている竹屋の悠久の時を感じられるのでおすすめである。

 

お腹も満たされたので唐津くんち見物へ。異界から抜け出てきたような異彩を放つ曳山はどこか非現実的で見ていて飽きない。かけ声や笛、太鼓などの伴奏も気持ちを盛り上げる。

祭日ということもあるが、全国から来ている客の多いこと。YOSAKOIは演る人が来ているだろうが、見に来るという客が果たしてどれほどいるのだろうか。参加型という意味ではいいのかもしれないが、同じ秋祭りとしての風格や情緒が全く異なる。つくづく佐世保は歴史と伝統の育っていない街だなと痛感させられる。

 

それにしても、お祭りと不良はつきものとも言うが、佐賀のヤンキー度数もなかなかのもの。そして『女囚さそり』で梶芽衣子が被っていたような、つばの広いハットを被っている女の子の多いこと多いこと。あとニット帽。こうやって人混みの多いところに行くと、いまの流行りがよく見えてくるなぁ。面白い。

 

まだ完全には終わっていないが、17時が来てしまったのでバスで駐車場に戻ることに。

 

同じくROASTに掲載されていた、松原おこしが気になったので虹の松原の中にある、松原おこしのお店に入るも、やや朽ち果てた外観と中にいる老夫婦と奥に見えるのは洗濯物。この寂れぐらいこそ職人の証だと思って、喜び勇んで松原おこしを購入。

車で出たところにもう一つの、ここはちゃんとしている外観の松原おこしのお店を発見してしまう。ROASTに掲載されていた写真と比べると包装のデザインが少し違うし、名前も違うではないか。同じ敷地内みたいなものだし、同じだよとカノジョ氏にテキトーなことを吹聴して、誤魔化す。

 

少し早く佐世保に戻ったので、コーヒーを飲もうといつもの五番街へ。「シックであること。」というシックというニュアンスを特集にしたのがユニークな『&Premium』や、都築さんが追いかけているスナックという文化をいよいよ特集した「スナック好き。」『BRUTUS』も面白い。雑誌が売れなくなったというが、マガジンハウスはやはり強いしユニークであるな。福岡出身の編集者・伊藤総研が大名につくったというスナック日本號が気になる。

 

久しぶりにTくん家族に遭遇。同じ歳なのに、相変わらず“いい男”オーラが出まくっていたなぁ。